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周波数・変位・加速度の相関関係

地震は縦・横・垂直方向と三次元的に揺れ、同じ地震でも地質や建物の構造・高さなど様々な条件で異なる揺れ方をします。ここでは「振動」について簡単に説明します。

地震の大きさを表す単位には「震度」「マグニチュード」「ガル」「カイン」が良く用いられます。「震度」「マグニチュード」については「地震とは」で説明させていただいていますので、ここでは「ガル」「カイン」について触れたいと思います。
「ガル」「カイン」とも普段聞きなれない単位ですが、分かりやすく言うと「ガル」は加速度で「カイン」は速度ということになります。
加速度は自動車が急発進した時に座席に強く押し付けられるイメージが最も分かりやすいと思います。これはある一定の速度に達するまでの時間が短ければ短いほど大きな加速度を受けるためで、逆にゆっくり走り出せば加速度は小さくなります。
地震があると、地面の揺れよって建物や家具や人に加速度が働きます。この作用した加速度の最大値を使って地震動の大きさを表わす事ができます。
 阪神淡路大震災では横方向に818ガル、縦方向に332ガル(原波 NS;90kine 
NS;818gal EW:617gal UD:332gal)その加速度は一体どの程度だったのでしょうか。
ガルを分かりやすくするために、最も身近な加速度の単位の一つに「重力加速度」があります。物体が落下する時に働く加速度(重力加速度)1G=980ガルですから、例えば横方向だった818ガルを縦方向に変換すると、震度7の揺れは自分の体が無重力状態に近くなった次の瞬間に体重の2倍の力がのしかかる状態が繰り返し起こるイメージです。まさに自分の意志では動けない状態になることがお分かりいただけると思います。

kine :速度単位で、cm/秒で、100kineは、秒速1mです。

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